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今回は、論文検索や引用に基づいたレビュー作成、引用分析などの情報整理に強力なAIツール「AnswerThisAI」を紹介します。
検索にはやや時間がかかりますが、DeepResearchのような圧倒的な情報量が特徴となっていますので、大量の出力結果や文献を読むのが好みのかたは是非お役立てください。
動画での解説はこちら▼
本ツールの公式サイトはこちら▼
https://answerthis.io/?ref=tosuke56
AnswerThisとは?
AnswerThisは、AI技術を活用した論文検索・情報整理ツールです。文献検索においては他のツールと比べてもliterature reviewからdeep researchまで深く幅広く検索する能力に長けています。過去のまとめ記事には含まれていませんが、これまで紹介したどのツールよりも出力情報量は多いと言えるでしょう。
また、単なる文献検索に留まらず、チャット形式での複数論文からの情報抽出、引用関係のグラフ化、執筆補助など、研究活動をサポートする機能が多彩です。特に複数の論文に対してまとめて質問ができる機能というのはGoogle Notebook LMに近いものがあり、非常に便利な機能の一つと言えます。
主な機能と使い方
1. 高精度な論文検索
まず特筆すべきは、論文検索時に得られる情報量の多さです。
検索クエリを入力するだけで、関連論文を網羅的に抽出し、その要点を分かりやすくまとめてくれます。
メインの検索画面は以下の様になっており、Assistant, Literature Review, Deep Researchの3種類から文献検索の方法を選べます。

右に行くほど文献の検索量は増え、時間もかかります。ただ、結構いずれを選んでもアウトプットされる情報量は多いです。他ツールと比べても圧倒的と言えます。

フィルタリング機能でジャーナルの質や出版日による調整もできるようになっています。
実際のliterature reviewの検索結果はこんな感じです。

日本語入力にも対応しており、基本的な内容は日本語でしっかりカバーできますが、一部英語が混ざる場合があったりしており挙動がやや不安定な印象があります。正式に対応しているわけではないと思いますので、あくまで、内部の言語モデルにより処理次第ですね。
右側のカラムに文献データが並べて表示されますので、リンクに飛んだり確認したりするのはかなりやりやすくなっています。
2. チャット形式で論文を深掘り「Chat with Papers」
PDF論文を読みながら、右側のチャット画面で質問を投げることができます。
「この研究の統計手法は?」などピンポイントな質問にも長文で詳細な解説を返してくれます。

該当部分はPDF上でハイライト表示されるので、情報の出典も一目瞭然です。
ただし同じく論文AIツールであるScispaceでみられるような画像について質問する機能はないので注意が必要です。
3. 複数論文からの横断的な情報抽出
複数のPDFをアップロードして選択すれば、横断的な質問が可能です。
例えばHIVに関する論文を複数選択した状態で「HIVについて教えて」と入力すれば、関係する論文全てから情報を集約してくれます(下図)。

GoogleノートブックLMにも近い機能ですが、PDFの中身を直接確認しながら操作できる点が優れていますね。
4. 引用関係をグラフ化「Citation Map」
論文同士の引用関係を視覚的にグラフ表示する「サイテーションマップ」機能も搭載。
どの論文が基礎になっているか、どれが最も引用されているかなど、ネットワークで一目で把握できます。

他のグラフ化ツール(Connected PapersやResearch Rabbitなど)に近い機能を、AnswerThisAI一つで完結できるのが強みです。
5. フローチャートやマインドマップ自動生成
リテラチャーレビュー内容などのテキストを貼り付けると自動でフローチャートやマインドマップを生成してくれます。
複雑な情報も図式化して整理できるので、思考の可視化やプレゼン資料作成にも便利です。

▲Literature Reviewの内容からIFN-γという物質についてのまとめをフローチャート化してもらいました。
7. AIライター機能で論文執筆もサポート
AIによる文章生成やアウトライン作成も可能です。
ツール内に保存してあるライブラリから簡単に引用を挿入したり、大規模言語モデル(LLM)によるアシスタント機能も利用できます。
実際に使ってみて感じたメリット・デメリット
メリット
- 圧倒的な情報量で詳細なレビューやまとめが得られる
- 複数論文やPDFを横断して情報抽出ができる
- 日本語にも一応対応(言語モデルの出力依存で最適化はされていない)
- 引用関係や図式化もワンストップで可能
- 研究の「検索」「分析」「まとめ」「執筆」まで一貫してサポート
デメリット
- アウトプットが多い分、生成に多少時間がかかる
- 情報量が多すぎてどこがクエリに対して重要かが分かりにくい
- 日本語出力時は翻訳が不安定な場合があるなど最適化はされていない
- 無料プランは月5回までしか検索できない
料金プラン(※クーポンコードあり!)
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今回ツールの製作者とコンタクトを取りクーポンコードも頂いています。アカデミア割引などの制度がないツールではありますので、ぜひ役立ててください。
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まとめ:こんな人におすすめ!
- とにかく多くの論文情報を効率よく集め、整理したい
- 論文の横断検索や引用管理をワンストップで行いたい
- 図式化やレビュー執筆も同時に進めたい
ぜひ一度、無料プランやクーポンを活用して情報量の多さを一度試してみると良いと思います。
ちなみに連絡をとってみて知ったのですが、このツールの制作はシンガポールのundergraduateの大学生の方が行っていまして、若き才能をしみじみと感じました。AI業界はすごいですね、、、。
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